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推しの初挑戦ミュージカルを見た感想

なにかコンテンツを見た感想を書こうとしても「尊い」「すごい」「よかった」で片付けてしまいがちで、きちんとまとめるのはとても苦手だけど、今回ばかりは残しておきたくなりました。



私の最推しである、NCTドヨンさんがミュージカル「マリー・アントアネット」でアクセル・フォン・フェルセン伯爵役でミュージカルに初挑戦した舞台の配信を見た感想です。



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ストーリーは愛と悲しみに満ちていて、楽しげに歌うシーンはほとんどない。
フェルセンは、愛と現実に挟まれていて、笑顔を見せてもどこか儚くて寂しげだった。


このミュージカルはフェルセンの独白から始まる。悲しみにくれるフェルセンから物語が始まるという形は、結末は観客全員が知る明確なものであるからこそできる形であって、なおさらストーリー全体の悲壮感を強めてくる。


ドヨンさんは歌がうまいのはもちろんだけど、表情で歌う人という印象が個人的にあり、今回はその部分がより引き立っていると感じた。
悲しい曲を、歌うのすら苦しそうに見える表情で歌っているのを見ると、より胸に迫るものがある。なぜか泣きたくなくて涙を堪えてしまう。


ドヨンさんは品のあるお顔をしてるなあと常々思っていたけれど、それがより引き立つ衣装で、総合してドヨンさんにぴったりの役柄なんだなあと思った。(ベルばらを読んでいた母からすると渋さが物足りないらしいけれど)



歌声については、本当に素晴らしいの一言につきてしまう。
正直なところ、ミュージカル出演のニュースを見たときに「あんな繊細な歌声の人がミュージカルで演じたらどうなるんだろう?」という期待と不安が混じった気持ちになっていた。努力家で真面目なドヨンさんのことだから、絶対に大丈夫だろうという確信はあったけれど、それでもやっぱり不安はほんの少しだけあった。

けれど、そんな不安が一瞬にして吹っ飛ぶ。ミュージカル特有(と私は思っている)のハリのある歌声と、もともとの繊細できれいな歌声がきれいに混ざり合って、「ドヨンさんが演じるフェルセン」にとてもぴったりだった。いつもより太めの声、新鮮だった。



フェルセンは、マリー・アントアネットを愛し、大切に思いながらも、冷静に世の中を捉えられていて、きちんとマリーを想って忠告したり脱出の手伝いをしたりする。自分自身も苦しい気持ちであっても、マリーをさらに不安にさせないために、気丈に大丈夫だよ、と声をかけるシーンは、表情も相まって本当につらいシーンだった。
情熱的で愛にあふれていつつも、賢く冷静でありつづけるあたりが、ドヨンさん本人の性格とも重なり、余計胸が苦しくなる。ハードスケジュールの中、自分のことよりメンバーのことを気にかけて声をかけていた、というドヨンさんのエピソードが否が応でも重なる。



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こうやって感想を書き留めておきたくなったのは、ドヨンさんの変化を、先月のリパケ活動で強く感じたからだと思う。


MVで見せた表情や歌い方、舞台でのダンス中の表情がなんとなく(いい意味で)変わったと思っていたけれど、その要因はミュージカルがあったのかも、と感じた。
表情で歌う人、と勝手に言ったけれど、その感が強まったし、その姿が大好きな私は、素直に素敵だなと思った。


以前、ペンにいい姿を見せたくて新しい挑戦をしてみたり少なくない努力をしたりしたよ、と言っているのを見ると、かなりのハードスケジュールでもミュージカルに取り組んだことがドヨンさんの糧になっていて、ほっとしたりもする。


最終公演が終了したときに、bubble*1で送ってくれた長文コメントは、見にこれた人も見に来れなかった人も、どちらにも感謝を伝える素敵な文章で、長くて丁寧な文章からは努力した様子が読み取れた。



ミュージカルのビハインド映像やこういった長文メッセージにふれるたびに、推してよかったと思わせてくれる、本当に素敵な人で、大声で全世界に自慢したくなるような人だ。


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本当は衣装のことや、オンラインでのミュージカルに対してなど、書きたいことがたくさんあるけれど、結局うまくまとめられないのでここらへんで。
本当によい公演を観ることができてよかった。今後もドヨンさんの活躍を祈って。

고생했어, 그리고 고마워

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*1:※有料コンテンツで、登録するとメンバー本人からチャットが直接送られてくる。佐藤健のLINE@のようなもの。