韓国アイドルの文化ってちょっと変わってるかも、って話
先日(といってもかなり前…)、Twitterのスペースで、K-POPの話題になったので、ノコノコと有識者ヅラをして、少しおしゃべりさせていただきました。そこで「カムバってなに？」という定番質問をいただいたので、少しだけ、有識者ヅラをして説明してみようと思います。
韓国がすごい！とか言いたいわけではなく、K-POPオタクが当たり前と思っていることが、他界隈の方からすると新鮮なものに見えるのって結構面白いのでは？と思って書いています。ジャニーズや宝塚、2次元、舞台、声優…いろんな界隈があるので、逆に私も聞いてみたいな〜と思ってます。
私の韓国アイドルオタク歴はトータル8年くらいです。今は、1つの事務所に所属してるアイドルグループを複数推していて、ほかの事務所の事情や活動を知らないので、事務所によって違うこともあるかもしれません。また、日本のアイドルやほかの界隈を推したことがないので、ここでも同じだよ〜ということもあるかもしれません。もしK-POPに詳しい方がいたら、なんか書いてるな〜くらいに見ておいてください笑
- カムバってなに？
- 韓国ってたくさん音楽番組あるよね？
- 推しだけ見れるって幸せ！
- 歌ってるときに、なにか叫んでる？
- 呼び方いっぱいない？
- グループで一緒に住んでるの？
- 3大事務所？4大事務所？
- ミニゲームをよくやってる？
- 本当はもっともっと書きたい！
カムバってなに？
意味を聞かれる単語No.1。カムバとは、カムバック(컴백)の略です。
カムバックとは、新曲をリリースしてプロモーション活動することを指します。チャートに帰ってくる、という意味でカムバックという表現のようです。なので、活動休止していた・兵役に行っていた、などとは関係なく、どのグループも言います。
カムバ期間は、予告ティーザーの公開などを含めて、だいたい1ヶ月半くらいでしょうか？その間、CD発売はもちろん、音楽番組やラジオに出たり、YouTubeでビハインド動画やバラエティー動画などが出たり、お祭り騒ぎでオタクは大変に忙しい日々を送ることとなります。ただただたのしい。
こういうふうに、ティーザー公開のスケジュールがアップされます。これは特にかわいいな〜と思ったスケジュールの画像です。タイトルがHot Sauceなのでお菓子モチーフ。
同じ事務所だとカムバ期間がかぶることはほぼないのですが、事務所が異なるとカムバ期間がかぶることもあるため、複数グループ推してる人は本当に大変。
さらに、リパッケージアルバムというものがあります。（通称リパケと呼ぶ）
カムバの1ヶ月後くらいに、2,3曲追加してリパケアルバムを発売します。リパッケージと言っても、コンセプトは全く異なることが多く、カムバ同様活動がありますので、これまた楽しい。（ただしリパケがあるのは、フルアルバムリリースのときだけです）
そして韓国のアルバムは、だいたい3〜5形態くらい発売し、韓国の定価ではだいたい2,000円切る価格で発売されます。かなり安い！！（ただし送料が高い）
ランダムに入っているセルカ（自撮りのこと）のポカ（フォトカードの略、日本語だとトレカ）が入っているので、推しを引くのにみんな必死。発売前は、推しを引くお願いの御札画像まで出回ります。アルバム発売直後のオタクは、Twitterに張り付いて、推しと交換してくれる人を探しまくります。（本当に必死）
さらに当然のように分厚いフォトブックがついてきます。写真たくさんで写真集みたいなものです。フォトブックも2種類以上発売されることがほとんど。フォトブックはサイズもB6くらいの小さいサイズからA4サイズまで本当にいろいろ。さらにA1サイズのポスター、A3折りたたみポスターやステッカー、ARで動画が見れるポカ、ポストカード、タトゥーシールまでついてくることもあり、超豪華！これが2,000円以下なのはすごすぎ。
▼フォトブックバージョン。左上から時計回りにCDと歌詞の冊子、スリーブ、フォトブック、ポストカード、ポカ。ポスターもついてました。わかりにくいですが、フォトブック分厚い。
最近はJewel Caseバージョンという、いわゆる日本で売っているCDケースのような形も出てきていますが、これは2020年くらいから出てきたもので、基本的にはフォトブック形態がほとんどです。Jewel Caseはフォトブックなどがないため、1,000円切ってきます。（トレカはつきます）
▼真ん中上がJewel Caseバージョン、下右がA4サイズのフォトブックバージョン。
ちょっと前まではキノバージョンという、スマホやタブレットで聞ける、小さな形のおもちゃみたいな形態も流行りでした。最近はJewel Caseバージョンに置き換わって、発売されないことも。（正規フルアルバムではJewel Caseとフォトブック、リパケでキノとフォトブック、という形態もあったり）
▼キノバージョンは、手のひらサイズ
韓国のアルバムは安いですが、送料が2,000円弱くらいすることもあります。（ktown4uなどの韓国のECサイトで買う場合）
Qoo10やタワレコなどでも、発売されているのですが、ちょっと値段が上がってるかと思います。どこかのグループにハマったら、まずはフォトブックバージョンを1つ買ってみるのが、おすすめです。
韓国ってたくさん音楽番組あるよね？
韓国では、週になんと音楽番組が6番組もあります！月曜日以外、週6放送です！とはいえ、全部に出るわけじゃないこともあり、大人の事情によりこの事務所はこの番組に出ない・売れてるグループは出ない番組もあったりするので、6つすべて見てないこともあります。
▼週間の放送スケジュール（かっこは一般的な略称や呼び方）
火曜18:30〜：THE SHOW（ドショ）
水曜19:00〜：SHOW CHAMPION（ショーチャン）
木曜18:00〜：M COWNTDOWN（エムカ）
金曜17:00〜：MUSIC BANK（ミューバン）
土曜15:30〜：音楽中心（ウマチュン）
日曜12:10〜：人気歌謡（インガ）
日本と大きく違うのが、同じ曲で同じ番組に複数週出演し、各番組で違う衣装でパフォーマンスします！すごい！
たいてい、出演1,2回目はMVで使用した衣装を着て、そのあとはコンセプトを変えた衣装が見られるので、毎回飽きることはありません。マリンルックだったり、軍服だったり、スーツだったり、毎回どんな衣装になるか楽しみです。
セットも豪華なのは、プロモーション活動の一環として、テレビ局ではなく事務所が負担しているからだそうです。1週間目は、タイトル曲ともう1曲の2曲（活動曲）をパフォーマンスすることがほとんど。翌週からはタイトル曲のみになります。一番最初のステージはカムバックステージとして、力が入っています。
VPNをつないだり、韓国のアプリを使ったりすれば、日本からスマホで生で番組が見れます。また、その日のうちに、Youtubeにアップされてます。なので、日付と番組名と名前でYoutubeで検索すると、見れます！なお、日本からだと見れない動画もありますが、韓国のVPNで繋ぐと見れます。その動画を探すときは、Twitterで検索するとリンクが見つけられるので、VPNを韓国に切り替えると（VPN切り替えるアプリあり）見ることができます！同じ番組でもたくさん動画がアップされてるのですが、その理由は後述。
さらに、違う点は、各番組で順位がつけられること。競争社会感…
1位候補となったアイドルの点数が発表されて、1位になるとトロフィーをもらえます。
勝敗の付け方としては、YouTubeのMV再生回数や音楽サブスクでの再生回数、アプリからの投票、CDの売り上げなど、各番組でそれぞれ基準があり、オタクは必死で推しを勝たせようと頑張ります。海外のファンがかんたんにできることはYouTubeの再生回数とCDの購入なので、ありえないくらいYouTubeの再生回数が増えるのはそのせいです。
残念ながらカウントされるのはApple MusicやSpotifyなどの再生回数ではなく、韓国国内の音楽サブスクアプリでの再生回数になります。頑張れば一部アプリは日本人でもDLできます。
各番組でどのくらいどの成績が反映されるか、かなり難しいので、このnoteを見てみてください。めちゃくちゃわかりやすかったです。
note.com
ちなみに、音楽番組のMCは売出し中アイドルから選ばれ、だいたい男性2人女性1人の3人でつとめてます。アナウンサーやタモさんは出てきません。名前入りのマイク、かわいい〜
▼Music Coreの8月からの新MC。
推しだけ見れるって幸せ！
チッケム(직캠)という、メンバーのうち1人だけを追って撮影した動画が、韓国では撮影されることがほとんど。英語だとFanCamというので、ハングル以外でも検索できます。
推し一人だけを映してくれるの、超うれしい！私は推しのチッケムだけでなく、ほかのメインダンサーのチッケムは見てて楽しいので見るようにしてます。ほとんどの音楽番組でYoutubeにアップされてるので、1日の終わりには何本も見る動画があります。これでカムバ時期には忙しいということなんです笑
チッケムといえば、スッキリ！でも紹介された、デビューにして伝説的な再生回数を叩き出した、NCTのショウタロウのチッケムをぜひ。デビューステージにして、ばっちりなパフォーマンスでめちゃくちゃかっこいいです。もう少しで600万回再生されそう…チッケムでこんな再生回数見たことない…名前からもわかる通り、神奈川県出身の日本人です。
最近は、FaceCamという同じチッケムでも全身ではなく顔だけを映したものもあります。踊ってるときの表情変化が見れてこちらも楽しいです。
歌ってるときに、なにか叫んでる？
今は無観客やオンラインなので、その声を聞くことができませんが、音楽番組やコンサートでは曲の間に叫びます！笑
事務所から公式に決められていて、音楽番組前は特に練習させられると聞いたことがあります。ライブ前には、メンバーと一緒に覚えよう！みたいな動画が公開されることも多々あります。
歌詞のフレーズの最後を繰り返したり、メンバーの名前を叫んだり、グループ名を叫んだりします。掛け声がつくのは、タイトル曲だけのことがほとんど。日本語曲にはタイトル曲でもつかないことがあります。日本のライブでは叫ばなくても全然いいし、叫んでない人もたくさん。私は一体感があって楽しい派ですが、名前の掛け声は苦手です笑
人数が多いと大変で、NCTが18人だったときは、18人分を年齢順に叫んでいくので、暗記がめちゃくちゃ大変…
▼この動画の1:35〜と2:44〜で18人の名前を叫んでます。
SEVENTEENは13人とNCTよりは少ないですが、曲によって名前の並び順が違ったり、息継ぎできないくらいのテンポで言わないといけなかったりと、ファンじゃなくても知っているくらい有名な大変さです。この動画見ると、ヤベえ…という感想しかでません。この難易度でもキッチリやるCARATさん本当に尊敬する。笑
呼び方いっぱいない？
韓国の芸能界では、本名をそのまま使って活動をする人もいれば、芸名をつける人もいます。それは日本と同じです。ですが、日本と違うのが、本名で呼ぶことにためらいがなく、ファンたちは芸名と本名、そして愛称をセットで覚える必要があります（大変）
さらに、中国籍だったりすると、本名の中国語発音もあって、難しいです…
さらにさらに、カタカナ表記だと韓国語の発音の違いを書き分けきれていないため、同じ表記でもハングルや英語で書くと、違うということがあります。
例えば、少女時代のテヨンもNCTのテヨンもカタカナで書くと「テヨン」ですが、厳密には発音が違うので、少女時代のテヨンはTaeYeonと表記し、NCTのテヨンはTaeYoungと表記します。ややこしいですが、韓国語を勉強すると書き分けられるようになります。日本語で検索すると見分けつかないから難しい。
グループで一緒に住んでるの？
地方や海外出身の子は、練習生時代から宿舎に住んでいて、デビュー後は近郊に住む子もみんなで共同生活をしています。マネージャーさんも一緒に住んでるケースもあります。
宿舎といっても、寮のようなイメージではなく、3LDKくらいのマンションに6人くらいで住んでいるみたいです。グループの人数が多いと、2つに分かれていたりしますが、行き来をよくしてます。
2人で1室を使うことがあるので、ルームメイトとなるとその2人は特に仲良くなっている印象です。PCゲーム好きな子が多いと、夜中まで一緒にゲームしてます。笑
宿舎には食事や買い出し、掃除洗濯などをやってくれるおばさんが通っていて、よく声だけ動画に入っていたりして、美味しそうな手作り料理を食べていることがあります。宿舎のおばさんに今すぐなりたい…
ライブ配信だったり、インスタだったりで部屋の中を見せてくれる機会も多く、私の推しは使っている香水が特定されています笑
一定売れてきたり、兵役で家を出たりするタイミングで、一人暮らしをしてるアイドルも多いですね。一人暮らしの家を公開している子も多く、かなり高級&こだわったインテリアにしてます。
3大事務所？4大事務所？
私は3大事務所だと思っていましたが、今は4大事務所らしいですね。
アイドルを多く抱える大手事務所を指しますが、BoAや東方神起、EXOが所属するSM Entertainment（私はここ推しです）、BIGBANGやBLACKPINKが所属するYG ENTERTAINMENT、TWICEやNiziU、Stray Kidsが所属するJYP Entertainmentの3事務所を昔から3大事務所と呼んでいました。
ですが、BTSやSEVENTEENが所属するHYBE（旧BigHit）が小さな事務所から始めて、買収を繰り返して大きくなったことで、4大事務所として数えられるようになったみたいです。へー。
各事務所でプロデュースやビジュアルに統一感があり、JYPのグループの顔を見ると「JYPっぽいな笑」と思いますし、JYPっぽい曲だな〜と思います。私はSMの顔が好きすぎるので、SM以外推せないです。笑
日本だと、アイドル事務所間の壁って大きいようなイメージが若干あって、「ほかの事務所のグループが出した曲をカバーする」なんてことはよっぽどのことがないとしてないイメージですが、韓国だとほいほいやってます。（言い方）
売れたり、流行していて真似しやすいキャッチーなダンスはよく真似されていて、年末の歌謡祭だったり、もっとライトにライブ配信で軽く踊ったりしてます。最近では、去年デビューしたaespaがリリースした「Next Level」が流行りに流行り、真似してないグループはないといえるくらい、流行してます笑
年末の歌謡祭だと、各事務所・グループから選抜されたメンバーで、1曲カバーを披露することもあって、どんなラインナップか、年末はワクワク楽しく過ごしています。
ミニゲームをよくやってる？
これは私も不思議に思っていることの一つなのですが、韓国ってミニゲームというかかんたんにできるゲームの種類が本当に多くて、上手にバラエティやYoutubeのコンテンツにしていて、見ていて飽きないです。ゲームは単純なものが多いですが、アイドルの魅力や面白さでいいコンテンツになってます。
たとえば、ハングルの子音を見て、単語を当てるゲーム。下の画像みたいに、子音が表示されて、それを見て当ててます。
このときは、曲名だけ出題されるルールで、下の「ㅇㄱㅇ」を見て、「We go up(위고업)」という曲名を当てようとしてます。韓国語がわからないとさっぱりだと思いますが、外国人メンバーでも答えることができてます。
ほかにも、音節ごとにアクセントを変える"絶対音感ゲーム"なるものがあります。説明が難しいので、このヒョンジンを見てくれればわかると思います。笑
よく「안흥팥찐빵(アンフンパッチンパン)」がお題になってます。このヒョンジン、かわいすぎる～～
안흥팥찐빵は何回言い直しても無理だったけど김치꽁치찜は成功したヒョンジンくん
— ジナ (@SpringLight0320) 2020年6月30日
👑お！🤭・・・俺出来たじゃん！😳 pic.twitter.com/RJzxvRg9Uy
ほかにもイヤフォンガンガンゲームは、日本でもメジャーになったような気がしますが、韓国ではほぼ毎回といっていいほどやってます。めちゃくちゃ笑える。
いろんなイヤフォンガンガンゲームを見てきましたが、一番笑ったのはRed Velvetのウェンディちゃん。メインボーカルの声量すごすぎる。
本当はもっともっと書きたい！
ここまで、つらつらと書いていましたが、ここで終わりにしておきます。さすがに7,000字超えは…笑
本国や海外でのライブの様子とか、マスターさんとか、グループ内のポジションの話とか、挨拶とか、ヨントンとサイン会とか、音楽番組のアンコールとか、メンパとかとか…もし「この単語ってどういう意味？」というご質問があれば、回答します！笑
最近K-POPにハマった人に役立てば嬉しいですし、他の界隈の方に面白いと思っていただけたら、それだけで十分な文章です。笑
ときどき、推しについてツイートしますが、煙たがらず見てくださったら嬉しいです♡
顔の圧がすごい pic.twitter.com/Vhwc0wX6os
— まっさん (@ddbpxj) 2021年8月26日
